ギャッベのお話
ギャッベを織る
木漏れ日が差し込むなか、美しい衣装を身にまとった女性二人が熱心に指を動かしています。
カシュカイ族の女性は、みんなカラフルでお洒落。
彼女たちの色彩感覚こそ、ギャッベの生命線でもあります。
彼女たちは、女性のたしなみのひとつとしてギャッベを教わります。結婚の際の嫁入り道具にもしっかりと自分のギャッベが入っています。
ギャッベは、直立した形の機ではなく、水平機を使って織られます。だから織子さんたちは、自分たちの織ったギャッベの上に乗ってさらに織り進めていきます。
ある程度、折りあがると、くし状の道具で目を詰めます。
この道具にも美しい細工が施されていて、カシュカイ族のギャッベを織ることへのこだわりを感じます。
大きなギャッベになると、大人数で織ることに。
「ギャッベをみんなで織る」、そのことで、ファミリーの絆も強まるのですね。
何をおしゃべりしながら織っているのでしょうか。
遠い異国で使われるギャッベに思いを馳せることはあるのかな。
ギャッベのお話 つづき
⇒4.ギャッベを洗う