ICOC 2007 in Istanbul /アンティーク絨毯
2年ほど前から楽しみに待っていたICOCというアンティーク絨毯のカンファレンスに来ました。
3年に一度開かれるこのカンファレンスが、2007年はイスタンブルに来るというのですから、これは見にいかなくては!
会場は、ボスポラス海峡を望む一番の立地にある5つ星「Swill Otel」。
このカンファレンス、特にカーペットやキリムを仕事にしている人ばかりが集まるのではなく、コレクターや研究家などが集まるアカデミックな雰囲気なのです。
(で、欲しい物はなんとしても手に入れる!お金持ちの集まる雰囲気?)
スイスホテル内の展示は、比較的シンプルです。
トルコでの開催に敬意を表してか、エントランスにはオスマントルコの刺繍布。
ウズベキスタンのスザンニではなく、これぞ幻のトルコ刺繍!
そして、アンティークキリムが数点の展示。
このホテルのメイン会場ともなっているのが、実際に商品の売買があるディーラーズフェア。
キリムももちろん、スーパーコレクション級がそろっていましたが、やはり目を引くのは、カーペット。
しかも、「コーカサスカーペット」で、今や世界的に人気が集中していることを実感させられました。
私のパートナーであるハサンは、実は、このコーカサスラグを専門にしていて、ここ数年、私もかなりのアンティークピースを見せてもらっていたのですが、今回のフェアに来て、更に興味が沸いてきました。
話によるとトルコのアンティーク絨毯は、すでに1980年代にはほとんど市場から消えてしまったというのです。
実際、私がこの仕事を始めた2001年以降、これだけトルコの絨毯屋さんに出入りしていても、なかなかトルコのアンティーク絨毯を見ることはありませんでした。
トルコ絨毯に代わって、現在マーケットに出ているのが、色使いやデザインがとても似ている、コーカサスのアンティークカーペットなんですね。
それでも、あと何年で、市場から消えてしまうのか…。
今回のディーラーズフェアは、7割以上がトルコ国内からの出展でした。
どの店も、アンティークの世界では、欧米にも名の知れた有名店ばかり。
それにしても、このICOCのカンファレンス自体、ロンドンやミラノで開かれるときには、どんな絨毯が集まってくるのでしょう?
毎回イスタンブルで開催すればいいのに、と思うのは私だけではないはずですよね。。。
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