ベンガル地方（インド）で、寝具用として作られたコットンの刺繍布です。インド現地では、バラエティに富んだ様々な配色や刺繍のパターンがあり、さらにコンディションも様々なのですが、当店では比較的整っていてヴィンテージ感が出すぎていないものをセレクトしてきました。（といっても、修理の跡などはあります）
このピースは、サイズがベッドカバーよりも少し小さめで、タペストリーやソファーカバーなどにおすすめです。

表と裏２枚重ねのコットン地に刺し子刺繍されています。一般の家庭で使うために作られたものなので、整っていない部分もあり、温かみのある手作りの雰囲気が感じられます。
輸出前には、すべてきれいにクリーニングしてあります。

【カンタ刺繍（kantha embroidery）】
インド東部からバングラディシュにわたるベンガル地方で、古くから伝統的に作られてきた刺繍布。伝統的なものは、刺繍をするベースに古布が用いられ、ランニングステッチ（日本の刺し子に近い）で、シンプルなラインや時には小さなモチーフが表現されています。作られた布は、掛け布団（キルト加工がされる）、ショール、鏡カバー、その他生活の様々な道具として使われました。
１９世紀の緻密なカンタ刺繍などは博物館に所蔵されているものも多くありますので、ぜひ画像検索などでごらんになってみてください。